今回はプロからアマチュアまで幅広いゴルファーに高い評価を得ているRZNのボール評価レビューを行います。
RZN Golfでは計8種類のボールが展開されていますが、今回は飛距離とスピン性能の両方で高い評価を得ている4ピースツアーボール「HS TOUR V2」を実際にラウンドで使用してきました。
結論から言えば、ドライバーの飛距離性能とショートゲームの高いスピン性能を実感できるボールをなっています。高い評価は間違いありませんでした。
「RZNのHS TOUR V2が話題だけど、自分に合っているかな?」と悩んでいる人はぜひ参考にしてください。
RZN HS-TOUR V2の5つの特徴
RZN HS TOUR V2は高い評価を得ている様々な特徴があります。
従来のツアーボールとは異なる特性に加えて、前作の改善点を的確に反映したボールとなっています。
特徴1)アウターコアにレジンを採用
アウターコアにレジンを採用している点が、RZN HS TOUR V2で高い評価を得ている特徴の1つです。
レジンとはラバーよりも比重が軽く、反発力の高い樹脂素材です。高い反発力によって初速アップを実現しています。
また、重量配分設計が柔軟に可能である点も魅力。高い慣性モーメントに加えて、ドライバーショットの低スピン化を実現しています。
更に、スピンの安定化にも繋がりドロップを防止。キャリーを最大限に伸ばせる設計です。
特徴2)13,558個のマイクロディンプル構造
RZN HS-TOUR V2は344個のディンプル、13,558個のマイクロディンプルを搭載しています。
マイクロディンプルとは各ディンプルの内側にある、更に小さなディンプルです。ショット時にボールの後方に生じる乱流を低減して、ボールの伸びを生み出す効果を発揮します。
また、霧や雨などのコンディションでもフェースに食い付いて、飛距離や操作性を高めている点も高い評価を得るポイントです。
特徴3)推奨ドライバーヘッドスピードが45m/s
RZN HS-TOUR V2の推奨ヘッドスピードは45m/s以上となっています。
なお同じ系列のボールに「RZN MS-TOUR」がありますが、こちらは44m/s以下のゴルファーに推奨されています。RZN MS TOURも高い評価を得ているため、ヘッドスピード44m/s以下の方はこちらも確認しましょう。
特徴4)前作よりカバー耐久性43%アップ
前作の「RZN HS TOUR」は耐久性に難ありという評価を受けていました。
その評価を受けてRZN HS TOUR V2では素材の配合を見直し、ボールのウレタンカバーの耐久性43%アップを実現。
一方でスピン性能は維持されているため、前作の耐久性以外の要素に高い評価をしていた方にもおすすめのボールとなっています。
特徴5)コンプレッション値105の硬さ
RZN HS TOUR V2のコンプレッション値は105となっています。
コンプレッション値とはゴルフボールの硬さを指します。0.1インチの圧縮を行うための必要な圧力であり、105という数字はツアー系ボールの中でも群を抜いて高い値です。
一般的にコンプレッション数が高いボールは初速が速くなる傾向があります。つまり、飛距離性能が高いです。
現在はゴルフボールの進化によってコンプレッション数のみでボールのスペックの測定は難しいです。しかしRZN HS TOUR V2の高い飛距離性能や評判に好影響を及ぼしている点は間違いないでしょう。
RZN HS-TOUR V2の試打データ
RZN HS-TOUR V2はデータで見ても高いパフォーマンスを発揮しています。
ここではRZN HS TOUR V2の試打データを紹介します。
ドライバーショットのデータ
ドライバーは計7ホールで使用しました。簡易的な測定となりましたが、初速の速さはアマチュアゴルファーの私でも明確な差が出たと思います。
安定してミート率が1.4以上を記録。普段のショットは1.4前後と考えると飛距離性能の高さが伺えます。
また、測定結果の飛距離は240ヤードから250ヤードと表記されていますが、実際にボールまで向かうと260ヤード以上は飛んでいた結果です。
アイアンショットのデータ
一方でアイアンショットについては、ハーフラウンドでの大きな飛距離の伸びを感じませんでした。
しかし、筆者はアイアンのフルショットで3%~5%程度の飛距離のズレは許容範囲のゴルファーです。そのため設定距離よりも数ヤード大きく飛んでもその差を実感できていなかった可能性が高いでしょう。
同じライ、同じコンディション、同じ番手で複数球打つ機会があれば評価が変わる可能性もありそうですね。
RZN HS-TOUR V2でラウンドしてみたレビュー
ここではRZN HS TOUR V2でラウンドした率直な感想や評価を紹介します。
あくまでも個人の感想・評価となりますが、ボール選びの参考にしてください。
飛距離:高い初速と安定性
ドライバーショットは高い初速性能を発揮。また、高慣性モーメントが活きているのか、左右へのバラつきも抑えられているように感じました。
高い飛距離性能と安定性を両立したボールと評価できます。
打感:硬さはそこまで気にならない
RZN HS TOUR V2はコンプレッション値が105と聞いて「かなり硬い打感なのでは」と身構えていましたが、そこまで気になりませんでした。
確かにはじき感のある硬さはありますが、全く嫌ではなく気持ちよくショットができました。
ただしパッティングでは硬めの打感が伝わってきます。そのせいか転がりが速めに感じ、距離感の感覚に苦しめられました。
しかしボールに合わせた感覚を覚えられれば気にせずにプレーができるでしょう。
弾道:アイアン・ドライバー共に高弾道
RZN HS TOUR V2弾道はドライバー・アイアン共に高弾道です。
ドライバーではしっかりとキャリーを稼げて、アイアンでもピンをダイレクトに狙っていけます。
高弾道といっても吹き上がるわけではないため、ドライバーで最大飛距離を達成できるボールと評価できます。
ショートゲーム:グリーンで止まるスピン性能
100ヤード前後からグリーン周りまでのウェッジを使ったショットでは、十分なスピン性能を発揮してくれました。
フルショットではキャリー=総飛距離並みの感覚でショットが可能です。また、グリーン周りのアプローチは「少し突っ込んだかな」と感じてもキュキュッとスピンが効いてくれます。
ドライバーショットでは過剰なスピンが生じない一方で、ウェッジでここまでのスピン量を発揮してくれるのは非常に高い評価を下せます。
パッティング:アライメントラインが見やすい
RZN HS TOUR V2のアライメントラインは私好みでした。
太めのラインと2本の細めのラインから成るシンプルな見た目となっています。真ん中のラインが太いため自分で書き加える必要はありません。
また、現在は複雑なデザインのアライメントラインのボールが販売されていますが、私には集中力を欠く原因になると感じています。
その点RZN HS TOUR V2のアライメントラインやデザインはシンプルで見やすく、高い評価ができます。パッティングの集中力を欠かずに始動が可能です。
耐久性:ハーフの使用で問題なし
過去モデルは耐久性に不安があると評価されていましたが、RZN HS TOUR V2の耐久性は大きく改善されています。
最長計7ホールで同じボールを使用しましたが、ウレタンカバーの破損はほとんどなかったです。
アマチュアゴルファーにとって頻繁なボールの購入は懐が痛むため、高く評価したいポイントです。
RZN HS-TOUR V2のデメリット
RZN HS TOUR V2に大きなデメリットは感じませんでしたが、強いて言えば以下の2点には注意が必要です。
ここでは2つのデメリットを解説します。
推奨ヘッドスピードが速め
RZN HS TOUR V2の推奨ヘッドスピードは45m/s以上となっています。
アマチュアゴルファーのヘッドスピードの平均は40m/s程度のため、使いこなせる方はそう多くないと感じました。
ヘッドスピード44m/s以下の方は、RZN HS TOUR V2と同系列のモデルの「RZN MS TOUR」の方が向いている可能性があるでしょう。
パターの打感には慣れが必要
RZN HS TOUR V2のドライバーショットやアイアンショットの打感は過剰な硬さを感じません。しかしパターの打感は硬めに感じる可能性があります。
パターの打感が硬いと、転がりが速くピンをオーバーしてしまう原因にもなりかねません。
ラウンドの朝一にはパッティンググリーンで打感と距離感の感覚を合わせる必要があるでしょう。
RZN HS-TOUR V2のメリット
RZN HS TOUR V2はデメリットよりメリットの方が多いボールと言えます。高い評価を受けるのも納得できるでしょう。
ここでは3つのメリットを解説します。
高いコストパフォーマンスでツアー系ボールを使用できる
RZN HS TOUR V2は5,000円前後での購入が可能です。
一方で他のメーカーの4ピースツアーボールは7,000円前後の価格である場合も多々あります。
性能は全くに引けを取らないにも関わらず2,000円程度安いため、ゴルファーの経済的負担を最小に抑えられます。
また「ツアーボールに興味があるが7,000円は高すぎる」といった方でも購入しやすいボールと言えるでしょう。
高い飛距離性能と安定性を得られる
RZN HS TOUR V2が高い評価を受けている要因の1つが飛距離性能や安定感です。
ゴルフの醍醐味の1つは気持ちよいドライバーショットですよね。ティーショットで最大限の飛距離を出せ、大きくブレない安定感はゴルファーのスコアメイクの大きな味方となります。
当然セカンドショットも短いクラブで打てるため、グリーンオンの確率も上がるでしょう。
ショートゲームでボールが止めるマネジメントが可能
ショートゲームでのスピン量もRZN HS TOUR V2の大きなメリットで、高い評価を得ている要因です。
グリーン周りのショットではスピンを効かせられるため、ピンに寄せるイメージを持ってマネジメントができます。
また、ウェッジのフルショットでもバックスピンが入るため、ピンをデッドに狙ったショットが打てるでしょう。
RZN HS-TOUR V2の販売会社は「テックウインド株式会社」
会社名 | テックウインド株式会社 |
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住所 | 〒113-0034 東京都文京区湯島3丁目19番11号 湯島ファーストビル7階 |
資本金 | 4億9980万円 |
地図 | |
企業ホームページ | https://www.tekwind.co.jp/ |
まとめ:RZN HS-TOUR V2は、高い飛距離性能とウェッジのスピン性能を発揮できるゴルフボール!
今回は様々な方面から高い評価を得ている「RZN HS TOUR V2」のボール評価レビューを行いました。
RZN HS TOUR V2はドライバーの飛距離性能や安定性、ウェッジのスピン性能など、ゴルファーが求める機能を高い水準で達成しているボールです。
実際にラウンドで使用しても、高い評価を受けている理由が分かります。ヘッドスピードが45m/s以上のゴルファーであればスコアアップの大きな武器になるため「ボールにも拘ってみたい」といった方はぜひ購入してみてはいかがでしょうか。
また「ツアーボールを使ってみたいが値段が…」と悩んでいる方にもおすすめです。他のメーカーのツアーボールに引けを取らない評価・性能にも関わらず5,000円前後で購入できるためぜひご検討ください。