ゴルフにおいて9番アイアンは非常に重要なクラブです。使用頻度が高く、精度も要する、スコアに直結するクラブのためです。
しかし初心者の場合「9番アイアンが当たらないし飛ばない…」「9番アイアンっていつ使うの?」等の疑問が数多く発生するクラブでもありますよね。
そこで今回は、9番アイアンの平均飛距離や上手く打てない原因、改善策等を解説しています。
9番アイアンがしっかりと打てるようになれば、他のクラブでのショットも安定し、ゴルフ全体の実力向上にも繋がるため、是非参考にしてください。
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9番アイアンのアマチュアの平均飛距離の目安
男性 | 女性 | |||||
飛ばない | 平均 | 飛ばす | 飛ばない | 平均 | 飛ばす | |
3I | 170 | 180 | 190 | 120 | 130 | 160 |
4I | 160 | 170 | 180 | 110 | 120 | 150 |
5I | 150 | 160 | 170 | 100 | 110 | 140 |
6I | 140 | 150 | 160 | 90 | 100 | 130 |
7I | 130 | 140 | 150 | 80 | 90 | 120 |
8I | 120 | 130 | 140 | 70 | 80 | 110 |
9I | 110 | 120 | 130 | 60 | 70 | 100 |
SW | 95 | 105 | 115 | 55 | 65 | 80 |
アマチュアゴルファーの9番アイアンの目安は「男性で110~130ヤード」「女性で60~80ヤード」です。そして飛距離が中央値程度のゴルファーの場合、9番アイアンの飛距離設定で多いのが「男性で120ヤード」「女性で70ヤード」程度です。
また、女性ゴルファーの場合はスポーツ経験の有無によっても飛距離にばらつきが出ます。スポーツ経験が多い女子ゴルファーの場合、100ヤード程飛ばす方もいるでしょう。
初心者が目指したい9番アイアンの飛距離
その中で初心者の方が目指したい9番アイアンの飛距離が「男性で90ヤード」「女性で60ヤード」です。この数値は、ヘッドスピードが平均より遅くても、しっかりインパクトできれば達成できる飛距離であるためです。
反対に言えば、9番アイアンの飛距離が50ヤード以下の場合は、ボールを芯で捕えられていない可能性が高いです。
そのため、まずは芯でボールを打てる確率を上げて、男性で90ヤード以上、女性で60ヤード以上を安定して打てるようにしましょう。
2回目の打ちっぱなし、以前よりかなり狙ったところに当てられるようになってよかった〜!🙌でも当てることが最優先で距離は9番アイアンで5、60ヤードしか飛ばせないのでもっと頑張りたい💪( 'ω'💪)
— ほなさ (@h07aaaam1) September 27, 2020
女子プロの9番アイアンの飛距離
一方で、女子プロの9番アイアンの飛距離は130~140ヤード程となっています。多くのアマチュア男性よりも飛距離を出しますが、実はヘッドスピードはそれほど変わらないことも多いです。
女子プロは、アマチュアゴルファーと比較して圧倒的にクラブの使い方が効率的です。無駄なくボールに力を加えているため、これだけの飛距離を出すことが可能となっています。
ちなみに、男子プロの9番アイアンの平均飛距離は150ヤード~160ヤード程です。男子プロになるとクラブの使い方が上手いだけでなく、ヘッドスピードも非常に高いため、アマチュア男性の7番や6番アイアンの距離を打つことができるのです。
9番アイアンのキャリーは150なの?
9番アイアンでキャリー150ヤードは、男子プロであれば現実的ですが、アマチュアゴルファーの多くには難しいでしょう。
アマチュア男性の場合は「キャリー115ヤード+ラン」程の飛距離が目安と言えます。
ボールが地面に落ちてから転がり止まるまでのランの距離はスピン量の多さや、打ち出し角度にもよるため一概に言えません。しかし、ショットの正確性を上げるためには「自分のショットではランが何ヤードくらい出るのか」を把握するのは非常に重要です。
ドライバーは9番アイアンの飛距離の2倍って本当?
一般的に「ドライバーの飛距離は9番アイアンの2倍」と言われています。
確かに、従来のドライバーの飛距離目安は「9番アイアンの飛距離×2」でした。しかし、9番アイアンで安定して120ヤード打てる人でも、ドライバーで安定して240ヤード打てる人は少ないです。
その理由は2つあります。
- クラブのストロングロフト化が進んでいるため、現在の9番アイアンは、従来の8番アイアンもしくは7番アイアンの飛距離が出ることも少なくないため
- 9番アイアンよりもドライバーはシャフトの長さがあるため、クラブの難易度が上がり、ドライバーでナイスショットできる確率が低下する
一方でドライバーの性能も上がってきているため、従来よりも飛距離を出しやすくなっていますが「9番アイアンの飛距離×2=ドライバーの飛距離」と思いすぎないことが大切です。
ドライバーで200ヤードくらいしか飛ばないんだよなぁ…。9番アイアンで120ヤードくらい飛ぶのに
— フミ (@wrx3crown4) September 27, 2016
ほぅ・・・9番アイアンってドライバーの半分くらいの火力なんか。
ぼくの9番 → 大体、120ヤードくらい
ぼくのドライバー → 頑張って200ぐらいワロス・・・
— ウドン @ポー (@Ratt2006) October 31, 2017
9番アイアンはいらない?いいえ、実は重要なクラブ!
「9番アイアンっていつ使うの?特段いらないクラブ?」と思っている人がいますが、これは大きな勘違いです。実は、9番アイアンは非常に重要なクラブです。
ゴルフは120ヤード以内のショットが7割と言われています。この120ヤード以内の距離をグリーンに乗せられるか否かがスコアメイクに大きく影響します。
そして、9番アイアンは概ねこの「120ヤード」を打つクラブです。つまり、使用頻度が高く、確実にグリーンを狙いに行きたいクラブと言えます。
また、ショートアイアンである9番アイアンはスイング作りの基礎となる部分です。ショートアイアンを打てないと、ロングアイアンやユーティリティ、ウッド等を芯で打つことは難しいです。
そのため、普段の練習でも9番アイアンの精度やフォームを意識しながら取り組むことがおすすめです。
9番アイアンはいつ使うクラブなの?
基本的に9番アイアンは100~120ヤードの距離を狙う際のクラブです。他にも、グリーンを狙えない時に距離を刻むために使うこともあります。
また、中にはランニングアプローチで使用する方もいます。
ウェッジよりもザックリやトップのミスになりにくく、比較的簡単にピン付近に寄せやすいため、得意にしておくとスコアアップに役立ちます。
アプローチの方法は大きく分けて3つある。主に8番、9番アイアンなどを使って転がして寄せる「ランニングアプローチ」。サンドウェッジやロブウェッジのフェースを開いてボールを上げて寄せる「ロブショット」。そ…
続きは質問箱へ #Peing #質問箱 https://t.co/Qy930hr9CX
— ぴのちる (@kinopyy) May 25, 2021
9番アイアンが飛ばない原因
「9番アイアンが全く飛ばない」という場合、考えられる理由が2つあります。それは「ミート率」もしくは「ヘッドスピード」です。
ミート率とは、ボールスピードをヘッドスピードで割った値のことです。一言で言うと「どのくらい効率的に打てているか」を占めす値です。
ミート率が高ければ、同じヘッドスピードでも飛距離を出すことができるため「いかに芯でボールを捕えるか」を意識した練習が大切です。
また、ミート率がある程度高いにも関わらず飛距離が出ない場合は、ヘッドスピードが低い可能性もあります。同じミート率ならば、ヘッドスピードが高い方が飛距離を出せるため、クラブを速く振る動きを身体に覚えさせることも大切です。
9番アイアンが当たらない原因
9番アイアンが上手く打てない原因は「身体が大きく動いている」「クラブの軌道が不安定になっている」のいずれかの場合が多いです。
身体が上下左右に動くことで、クラブの動きもバラバラになり、結果としてシャンクや極端なフック等のミスショットが出てしまいます。
そのため、身体が動かないスイングを身に付けるのと同時に、ボールの位置や立ち位置、構え方を改めて確認しましょう。
ゴルフレッスンは自分の悪いスイングを客観的に教えてくれて上手く打てるように導いてくれます。お金も時間も短縮してくれるので下記の記事をご覧ください。
9番アイアンの飛距離を上げるポイント
一概に「飛距離が出ない」と言っても様々な原因があります。そのため、飛距離を上げるための解決策も様々です。そこでここでは、9番アイアンの飛距離を上げるポイントを4つ解説します。
まずは自分の飛距離を知る
9番アイアンの飛距離を意識し始めたら、最初に「自分がどのくらいの飛距離を打てるのか」を認識しましょう。自分の飛距離が分からなければ、基準となる値も定められないためです。
実際にラウンド中に打った距離で飛距離を測っても良いですが、シミュレーションゴルフ等を用いて測ることも可能です。
また、距離測定器を1台持っておくのもおすすめです。距離測定器があると、常に自分のヘッドスピードや飛距離、ミート率を確認することができます。
ミート率を上げる
飛距離を上げる主な方法は「ミート率を上げる」「ヘッドスピードを上げる」ですが、最初はミート率を向上させる方が重要です。
ミート率が向上することで、飛距離が向上するのはもちろん、縦の距離感とミスの幅も安定するため、スコアアップに繋がります。
ミート率を上げるためにおすすめの練習法は「ハーフショット」です。
ハーフショットとは、フルスイングの半分程度の大きさでクラブを振る「ハーフスイング」でボールを打つ練習です。ハーフスイングでボールを打つことで身体の動きが少なくなり、安定性が向上します。
今日は寝坊したので近くの練習場へ、少し高い、寝坊はダメだな⏰
練習ではいつも気持ち良く楽しくフルスイングだけしてました😝今日はショットの安定性を高めるとの名目でハーフショットの練習❗️ハーフショットでも普通にミスショットが多くて驚愕💦練習練習🔥#mizunopro520 pic.twitter.com/sQ7FLdWfbg— ふーてん@ゆるゴルファー (@GOLF_pow) February 23, 2022
ハーフショットに慣れてきたら徐々にスイングの幅を大きくし、身体が動かない範囲で大きな動きができる、打ちやすいポイントを見つけまましょう。
ミート率を上げるためには、グリップをボールよりも左に置いてアドレスする「ハンドファースト」のスイングも重要です。シングルプレーヤー等の上級者は習得している場合が多いため、徐々に取り入れることがおすすめです。
ヘッドスピードを上げる
9番アイアンの飛距離を上げるには、ヘッドスピードの向上も大切です。
ヘッドスピードを上げる練習でおすすめなのが「軽い棒とゴルフクラブを交互にスイングする練習」です。アライメントスティック等の軽い棒を思い切りスイングすることで、高いヘッドスピードに身体が慣れ、通常のクラブでも徐々に速くスイングできるようになります。
また、力任せに振るだけではヘッドスピードは上がらず、スイングも不安定になるため注意が必要です。過度に力まず身体の回転を使ったスイングを意識することが大切です。
初心者ゴルファーの場合は、身体全体の筋肉が少ない場合や体力が低いケースがあります。ゴルフは身体全体の筋力やスタミナがあることで、高い精度のショットが持続して打てます。
最近はライザップが運営する24時間格安ジムのチョコザップが人気で、多くの初心者ゴルファーが体全体の筋肉を増すために通っています。
クラブを見直す
他にも、クラブを見直すだけで全体の飛距離アップが実現できる場合もあります。具体的には、ストロングロフトのクラブを検討することがおすすめです。
従来の9番アイアンはロフト角42度や43度が主流でしたが、現在は40度未満のロフト角のクラブが人気です。例えば「ゼクシオ11」の9番アイアンはロフト角37度、キャロウェイの「MAVRIK アイアン」は36度となっています。
ロフト角が立ったクラブを選択すると、それだけ打ち出し角度が低くなり、飛距離アップが実現できます。
その一方で、弾道が低いため、高さが出ず、止まりにくくなる等のデメリットも存在します。特に女性は男性と違い、ヘッドスピードが低い場合も多いため、中々ボールを上げるのが難しくなる恐れがあるのです。そのため、レディースのクラブを選択する際は、実際に打って弾道を確認するのが一番です。
まとめ
今回は、9番アイアンの飛距離の目安や、当たらない原因、飛ばない原因、改善策等を解説しました。
「9番アイアンっていつ使うの?重要なクラブ?」とお悩みの方は多いです。
9番アイアンは120ヤードの距離を正確に狙うクラブというだけでなく、スイングの基礎となる重要なクラブです。
9番アイアンで綺麗なフォームが身に付けば、自ずと飛距離が向上し、他のクラブも上達できるため、是非練習に取り入れてください。
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