ゴルフでユーティリティを活用することで、ロングアイアンの距離であっても高い弾道で、かつ簡単にショットをすることができます。
しかし、ウッドでもなくアイアンでもない、なんとなく中途半端な立ち位置のゴルフクラブとは思いませんか。
- ゴルフのユーティリティにおける飛距離の目安は?
- ユーティリティがたくさんあってどれを選べば良いか分からない…
など、疑問や悩みは付きませんよね。
そこで今回は、ゴルフのユーティリティの飛距離の目安や、選び方等を解説します。
ユーティリティの正しい飛距離の目安を知り、自分に合ったゴルフクラブを使えれば、大幅なスコアアップも夢ではないため、是非参考にしてください。
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簡単に復習!ユーティリティとは?
ゴルフの「ユーティリティ」とは、フェアウェイウッドとアイアンの中間に位置するクラブです。一言にゴルフのユーティリティと言っても、アイアン型とウッド型が存在しますが、現在はウッド型が主流となっています。
ゴルフのユーティリティはアイアンよりもボールが上がりやすく、ミスへの寛容性も高いです。更に、ゴルフのフェアウェイウッドよりも操作性を出しやすいという魅力があります。そのため、多くのアマチュアにとって打ちやすく、非常に人気を集めています。
また、近年はプロゴルファーの使用率も増加しているクラブです。特に、女子プロからの支持が厚く「アイアンは6番までで、それ以下はユーティリティとウッド」というプロも多いです。
【早見表】ユーティリティの飛距離
「ゴルフのアイアンにおける飛距離の目安は分かっていても、ユーティリティの飛距離の目安は分からない」という方も多いです。
そこでここでは、ゴルフのユーティリティにおける飛距離の目安を早見表で分かりやすく解説します。飛距離の目安が分かると、自分の実力の目安ともなるため是非参考にしてください。
ロフト角度(21度25度27度28度)と番手別のユーティリティー飛距離
番手 | ロフト角 | 飛距離の目安 |
3UT | 17度/18度/19度 | 190ヤード~200ヤード |
4UT | 20度/21度/22度 | 175ヤード~185ヤード |
5UT | 23度/24度/25度 | 165ヤード~175ヤード |
6UT | 26度27度/28度 | 155ヤード~165ヤード |
参考:about sports
上記では、ゴルフの番手とロフトの角度をリンクさせるための目安と、それぞれの飛距離の目安を飛距離表にまとめました。平均的なゴルファーの場合、飛距離の目安はどのくらいになるかの参考にしてください。
しかし「〇番ユーティリティなら飛距離は○○ヤードが目安」と決めつけることも良くありません。何故なら、ユーティリティの番手と、ロフト角はメーカーによって異なるためです。
例えば、ゴルフの5番ユーティリティと言っても、ロフト角が23度や25度だったりします。ロフト角が2度異なると、5ヤードほど飛距離の目安も異なるのです。
そのため「必ず飛距離は○○ヤードを目安に飛ばさないといけない」とは考えずに「前後のクラブとの飛距離の差が生まれているか」に着目することが大切です。
ヘッドスピード別のユーティリティ早見表
34m/s | 37m/s | 40m/s | 43m/s | 46m/s | |
3UT | 175~180 | 185~190 | 190~195 | 200~205 | 215~220 |
4UT | 165~170 | 175~180 | 180~185 | 195~200 | 200~205 |
5UT | 155~160 | 165~170 | 170~175 | 185~190 | 190~195 |
6UT | 145~150 | 155~160 | 160~165 | 175~180 | 180~185 |
ゴルフではヘッドスピードの速さによっても、飛距離の目安は変わります。そこでヘッドスピード別にユーティリティの飛距離の目安を表にまとめたため是非参考にしてください。
ヘッドスピードが出ず飛距離も飛ばない場合は筋肉不足が原因かもしれません。幅広く身体全体を鍛えると比例してヘッドスピードが上がります。最近はライザップが新しく運営している24時間ジムのチョコザップが人気です。
たくさんのゴルファーが通っているので気になったらチェックしてみてください。
レディースユーティリティの飛距離の早見表
番手 | 飛距離の目安 |
U3 | 130ヤード~140ヤード |
U4 | 120ヤード~130ヤード |
U5 | 110ヤード~120ヤード |
U6 | 100ヤード~110ヤード |
一般的な女性のユーティリティにおける平均飛距離の目安を掲載しています。
しかし女性の場合、ゴルフ以外のスポーツ経験の有無によって、ヘッドスピードに大きく差が出ます。そのため、飛距離の目安よりも極端に飛ぶ人や、目安以下の人もいるでしょう
フェアウェイウッドとユーティリティの飛距離
「ゴルフのFW(フェアウェイウッド)とUT(ユーティリティ)は何番と何番が同じ飛距離なの?」と疑問に思う方もいるでしょう。
基本的にゴルフでは、番手の数字が同じであればフェアウェイウッドの方が飛距離の目安は高いです。理由は、同じ番手であってもロフト角に差があるためです。
例えば一般的にゴルフの5Uのロフト角は23度~25度が目安ですが、5Wは18度~19度が目安です。ロフト角が6,7度違うため、5番ウッドの方が飛距離を出せます。
そのため、ゴルフで飛距離の目安を測る際は「ロフト角」に着目しましょう。例えば、ロフト角の目安が18~19度の5Wに近いのは3Uです。
またゴルフでは、ロフト角が全く同じ場合もウッドの方が飛距離の目安は高くなっています。何故ならシャフトの長さはウッドの方が長く、ヘッドスピードが上がりやすいためです。
ゴルフのUTとFWにおける飛距離の目安は概ね以下のように対応しているため、クラブセッティングの参考としてください。
ユーティリティの番手の目安 | フェアウェイウッドの番手の目安 |
- | 1W(ドライバー) |
2UT | 3W |
3UT | 5W |
4UT | 7W |
5UT | 9W |
6UT | - |
ユーティリティとフェアウェイウッド、どちらを入れるべき?
上述した通りユーティリティとウェアウェイウッドは、同じ飛距離を打てる番手があります。
しかし、クラブの特性や弾道が異なるため、スイングやコースに合わせたセッティングを行うのが重要となります。
基本的に以下のような方はユーティリティがおすすめです。
- ドライバーよりアイアンが得意
- 長いクラブには自信がない
- ドライバーが苦手
一方でフェアウェイウッドが向いているゴルファーは以下の通りです。
- ドライバーが得意
- 高弾道なボールを打ちたい
- キャリー=飛距離で計算をしたい
- アイアンが苦手
コースによってクラブを変える選択肢もあり
コースの特性によってクラブを変える選択肢もおすすめです。
例えば、フェアウェイ幅が狭いコースや風が強いコンディションの場合はユーティリティがおすすめ。ドンっと強い弾道のボールを打てるため風の影響を受けにくく、ミスの幅も少なくなるためです。
一方でアップダウンが激しいコースはフェアウェイウッドの導入も視野に入れましょう。アップダウンが激しいコースでランが多いと飛距離にバラツキが出やすいためです。
グンっと高く伸びる高弾道でキャリーを出せるフェアウェイウッドの方が飛距離のバラつきを抑えられ、コースマネジメントがしやすくなります。
ユーティリティの基本の選び方
一概にゴルフのユーティリティと言っても、様々な商品があるため、混乱してしまう方も多いでしょう。
そこでここでは、ユーティリティの基本の選び方の基準を解説します。
アイアンとの繋がりを考える
ゴルフのユーティリティを選ぶ際に最も重要なことは「クラブの繋がり」です。
ゴルフのセッティングの基本は、それぞれのクラブで異なる役割を持たせることです。反対に言えば、同じ役割のクラブが2本あっても使い分けが難しく、余計な1本になってしまします。
具体的には、160ヤードの飛距離を目安に打つ6番アイアンを入れているにも関わらず、同じ飛距離を目安としている6番ユーティリティを入れたりすると、役割が被ってしまいます。
そのため、ゴルフでは基本的にロフト角を目安として、前後の飛距離をバランスよく刻めるように調整しましょう。例えば、6番アイアンのロフト角が28度である場合、その下のクラブは25度の5番ユーティリティ等が良いでしょう。
もちろん、同じ飛距離の目安でも、違う役割を持たせられれば、両方入れても問題ありません。
うーん今のクラブのセッティング、UT21°の下が5Iなんだけどここの間に結構距離差がある。5I苦手だし24°か25°のUTと入れ替えてもいいかな
— たけふみ (@kotodake_tanoc) September 14, 2020
「アイアン型」or「ウッド型」
ゴルフのユーティリティには「アイアン型」と「ウッド型」の2タイプがあります。これらの違いは形状や性能です。
アイアン型のユーティリティ
その特性から、上級者やアスリートが好んで使用する傾向があります。
その一方で、操作性に着目すると、アイアン型よりも劣ると言えるでしょう。
初心者からプロゴルファーを含む多くの方は、このウッド型を採用しています。
アイアン型ユーティリティ難しいから6番ユーティリティ買って正解だったかも🧐
練習場ではいい感じだった✌️ pic.twitter.com/zAYMNuqZj8— ネオ (@neo_pad1986) June 21, 2021
ユーティリティのおすすめ人気ランキング
ゴルフのユーティリティ選びに迷ったら、最新の人気ランキングを確認するのがおすすめです。多くの人から高い評価を得ているため、安心して選べる目安となるでしょう。
短期的なランキングは、商品の発売日や流行によっても左右されますが、長期的に見ると「テーラーメイド」や「キャロウェイ」「ピン」等のメーカーのモデルが人気の傾向にあります。
最新ユーティリティ人気ランキングは、下記楽天ランキングをご覧ください。
メンズのユーティリティランキング
>https://ranking.rakuten.co.jp/daily/207966/
レディースのユーティリティランキング
>https://ranking.rakuten.co.jp/daily/214353/
編集部おすすめクラブのユーティリティー
その中でも、編集部が選んだおすすめユーティリティが3本あります。
おすすめの理由や詳しいスペックも掲載しているため、是非参考にしてください。
1:【PING】G425ハイブリッド
PINGから発売されている「G425 ハイブリッド」は高い寛容性が魅力のユーティリティです。ヘッドのブレにくさを表す「慣性モーメント」は前作よりも5%アップ。その結果、ミスショットであっても飛距離ロスが少なく、左右への曲がりも軽減されます。
低・深重心のスペックは高弾道のボールを実現。高い初速性能も相まって、キャリーで飛距離を運べるヘッドとなっています。
また、スペックが極端に初心者向けとはなっていないため、ゴルフが上達して中級者・上級者になっても、満足して使用できるでしょう。そのため「上達しても長い間1本を使いたい」という方にもピッタリです。
商品名 | G425ハイブリッド |
メーカー | PING |
番手 | 2番(17度) 3番(19度) 4番(22度) 5番(26度) 6番(30度) 7番(34度) |
ライ角 | 2番:58度 3番:58.5度 4番:59度 5番:59.5度 6番:60度 7番:60.5度 |
シャフトの硬さ | R/SR/S/X |
発売日 | 2020年9月 |
公式販売価格 | 37,400円~50,600円(税込) |
最安値 | アマゾン |
2:【Titleist】TSi1 ユーティリティ
Titleistから発売の「TSi1 ユーティリティ」の特徴は、クラブの優しさと軽量な設計です。
「タイトリストは難しいクラブ」と思われがちですが、高い許容性とボールが上がりやすい設計によって、初心者~中級者が扱いやすいクラブとなっています。
更に、クラブヘッドからシャフト、グリップまでの重量を軽くした上、ヘッドの空気抵抗を軽減させる「エアロダイナミックスデザイン」を採用することによって、ヘッドスピードが向上。その結果高い飛距離性能を発揮します。
タイトリストにお馴染みの弾道調整機能が付いている点もポイント。標準の目安となる「A-1」を基準に、計16通りの弾道に調整できるため、自分好みのスペックに調節することができる点も非常におすすめなポイントです。
商品名 | TSi1ユーティリティ |
メーカー | Titleist(タイトリスト) |
番手 | 20度 23度 26度 29度(カスタムモデル) |
ライ角 | 20度:58.0度 23度:58.5度 26度:59.0度 29度:59.5度 |
シャフトの硬さ | L/R/S |
発売日 | 2021年3月 |
公式販売価格 | 41,800円~46,200円(税込)) |
最安値 | 楽天 |
3:【PRGR】LSユーティリティ
PRGRから発売の「LSユーティリティ」はヘッドスピード40m/s前後を目安としたアベレージゴルファーをターゲットとしたユーティリティです。
アマチュアの平均実打点をスイートスポットとし、適度な重心位置とすることで、アベレージゴルファーが、高初速・高弾道・適正スピンで飛ばせる設計を実現しました。
番手が4番(23度)と5番(27度)の発売であるため、6番アイアンと5番ウッドの飛距離差を適度に埋められるセッティングとなるでしょう。
当クラブはメンズ用ですが、同シリーズのレディース用も販売されているため、男女問わず、幅広い一般ゴルファーにおすすめのクラブです。
商品名 | PRGR |
メーカー | LSユーティリティ |
番手 | 4番(23度) 5番(27度) |
ライ角 | 4番:60度 5番:60度 |
シャフトの硬さ | L/R/S |
発売日 | 2021年6月 |
公式販売価格 | 44,000円(税込) |
最安値 | アマゾン |
ユーティリティのよくある質問
「ゴルフクラブと言ったらアイアンかウッド」と考える方は多いため、ユーティリティに関する疑問は中々尽きないですよね。
そこでここでは、ゴルフのユーティリティに関するよくある質問をまとめたため、クラブセッティングの目安としてください。
ユーティリティはいつ使う?必要?使い方は?
ゴルフのユーティリティは基本的に「ミドル・ロングアイアンの飛距離を狙う」クラブです。
そのため、160~200ヤードの飛距離が残っているセカンドショット以降で必要となります。
また、ティーショットで使用するという選択肢も有効です。飛距離が長めのショートホールではもちろん「絶対にOBは打ちたくないコース」「ドライバーの調子が悪すぎる」等のタイミングでもティーアップして使用できます。
ウッドとユーティリティの見た目の違いって?
一見、ゴルフのウッドとウッド型のユーティリティは見た目が似ており、中々区別がつきませんよね。
これらの見た目の違いは、ヘッドの大きさです。ゴルフのユーティリティはウッドよりも小型化されています。また商品によっては、ユーティリティの方が楕円形に近い形をしている場合も多いです。
フェアウェイウッド・アイアン・ユーティリティの違いと使い分け
ゴルフのフェアウェイウッドとアイアン、ユーティリティは弾道と操作性等が大きく異なります。それぞれのメリットを生かして使い分けることが大切です。
弾道に着目すると以下の順番を目安として高弾道のボールを打つことができます。
ゴルフのアイアン(特にロングアイアン)は一番上がりにくいクラブであるため、アマチュアゴルファーにとっては、苦手なクラブであることが多いのです。
一方で、操作性に着目すると、以下の順番が目安で高い操作性を実現できます。
ゴルフでは、アイアンの方が繊細な操作性を出せるため、男子プロはユーティリティではなく、アイアンを使用する傾向があるのです。
5番ウッドと3番ユーティリティどっちか入れるならどっちがいいんやろ
— わっきぃ (@akkywakky320) April 23, 2020
ハイブリッド(レスキュー)とユーティリティの違いとは?
ゴルフのユーティリティは「ハイブリッド」や「レスキュー」とも呼ばれる場合がありますが、基本的に同じクラブを表しています。
具体的には、日本では「ユーティリティ」と呼ばれるのが主流ですが、海外では「ハイブリッド」「レスキュークラブ」呼びが主流となっているのです。
ユーティリティーのシャフトはスチールシャフト?カーボンより難しい?
ゴルフのユーティリティはヘッドが同じであっても、シャフトが「スチールシャフト」と「カーボンシャフト」の2種類があります。どちらが難しいという目安はありませんが、クラブの好き嫌いや、スイングの癖によって向いているシャフトが変わります。
一般的に、ゴルフのユーティリティとアイアンを同じイメージで打ちたい方は「スチールシャフト」がおすすめです。シャフトが捻じれないため、操作性を出しやすく、ある程度ライが悪くても安心して使用できるでしょう。
一方で、短いウッドというイメージでユーティリティを使用したい人は「カーボンシャフト」が向いています。ゴルフではカーボンシャフトの方がグイっとシャフトが撓り、ボールが上がりやすく飛距離も出るため、飛距離が残っているロングゲームでもグリーンを狙いやすくなります。
ユーティリティのシャフトって難しい🥺
ウッドに寄せるならTRハイブリッド95sとか105sやけどアイアンに寄せるなら95xか105xやな🥺
どっちにしよかな🥺— 浪速のチキン@短尺推奨委員会会長 Lv.9&B3 (@naniwanochicken) October 7, 2021
ユーティリティの19度は難しい?
ゴルフでは基本的に、飛距離が出るクラブほどショットの難易度が上がります。フェースが立っているためボールは上がりにくく、クラブが長いためミートがしにくくなるためです。
これは、ゴルフのユーティリティも同様です。そして、19度のユーティリティは比較的長めであるため、簡単に打てるクラブではありません。
それでも、ロフト角19度のアイアンよりはミスに強く、安定して飛距離を出せるため、ロングアイアンの飛距離を打ちたい時はユーティリティがおすすめです。
まとめ
今回は、ゴルフのユーティリティにおける飛距離の目安や、役割等を解説しました。
「ゴルフのユーティリティはウッドやアイアンと何が違うの?」「飛距離の目安はどのくらい?」等数々の疑問が生まれるユーティリティですが、飛距離の目安を理解し、使いこなせれば強力な武器となります。
特に、ゴルフのロングアイアンが難しいと感じる方には大変おすすめです。ユーティリティを使用することで、ミスに強く、ググっと高く上がる高弾道のボールを打てるためです。
ゴルフのユーティリティの選び方の目安や、編集部おすすめのユーティリティ3本も紹介しているため、ぜひ導入を検討してはいかがでしょうか。
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