ゴルフのドライバーの上達には、正しいアドレスが必須です。アドレスが間違っていると、どんなに良いスイングをしてもボールの軌道が安定しません。
しかし
といった悩みは尽きないもの。
そこで今回は、ドライバーのアドレスの作り方を解説しています。最後には、よくある質問にもお答えしているため、ドライバーの正しいアドレスを身に付けてスコアアップを目指していきましょう。
正しいドライバーのアドレスを習得できれば、スライスやトップといったミスが減少し、結果としてスコアアップに繋がりますよ!
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ドライバースイングの正しいアドレスの作り方とは?
一見簡単そうなドライバーのアドレスですが、実は様々な要素に気を払う必要があります。1つの要素を誤るだけでもミスの原因に繋がれるため、1つずつ確認してみてくださいね。
ここではドライバーのアドレスを作る際のポイントを解説します。
1.準備姿勢:ボールと目標を結ぶ飛球線を意識する
ドライバーのアドレスに入る前に「飛球線の確認」を必ずおこうなうことは大変重要です。
残りの距離やターゲット方向の明確化はもちろん「どのような軌道を描くショットを打つか」のイメージも重要です。目標やショットの軌道を明確にできれば、迷わずアドレス・スイングが可能となります。
2.目線:スパットを合わせる
目標を明確にしたら、目標に合わせた「スパット」を見つけます。
「スパット」とはアドレスの向きの基準となる目印です。ボールの前方にある落ち葉やディボットなど、何でも良いのでショットの度に見つけましょう。
ドライバーのアドレスでは目印なく正面を向くのは簡単でありません。数百ヤード先の目標を決めていてもアドレスが斜めになるケースも多いです。
そこで、ボールのすぐ前(80cmくらい)にあるスパットを基準としてアドレスを取れれば、比較的正面を向いた構えがしやすくなります。
3.グリップ:正しい持ち方を身につける
ドライバーのアドレスにおいては正しいグリップは必須です。一番オーソドックスな握り方である「オーバーラッピング」の場合、以下の3種類に分けられます。
- ストロンググリップ:左手を被せて握るグリップ方法
- ウィークグリップ:左手の甲がターゲット方向を向くグリップ方法
- スクエアグリップ:ストロンググリップとウィークグリップの中間のグリップ方法
特に「ストロンググリップ」と「スクエアグリップ」は現在のクラブの性能ともマッチした主流の握り方です。グリップの握り方によってショットの軌道も変わるため、自分に合ったグリップ方法の習得が大切です。
主流とは言えない握り方ですが、女子プロの「勝みなみ選手」がテンフィンガーグリップを採用するなど、有力なグリップ方法となっています。
【重要】ドライバーの正しいアドレスの作り方は「左かかと線上」
ドライバーで正しいアドレスを作るポイントは「ボールの位置が左かかと線上」である点です。
また、ボールの位置や身体とグリップの距離感なども重要な要素となるため、正しく理解しましょう。
4.ボールの位置:「左かかと線上」
ドライバーのアドレスではボールの位置が「左足のかかと線上」となります。もちろん、適切なドライバーのボールの位置は個人差がありますが、基本の位置として覚えましょう。
ボールの位置が左になると、フック系のボールが出やすくなります。インパクトまでにフェースターンできる時間が伸びるためです。しかし過度に左に置くと、フェースがかぶる原因となり、チーピンといったミスが出るため注意が必要です。
一方でボールを右に置くと、スライス系のボールが出やすくなります。また、ドライバーをアッパー軌道で打ちにくいため、弾道の低いボールが出やすいです。
ボールの位置を微調整すればイメージ通りのショットに近付けるため、基本の位置を目安として、自分に合った位置を見つけるのが上達へのポイントです。
5.グリップと身体の距離:「拳2個分」
ドライバーのアドレス時のグリップと身体の距離は「拳2個分」が目安です。
近すぎると前傾の角度は浅くなり、身体のボールとの距離が遠くなります。一方で遠すぎると、前傾角度が深くなり、身体が地面に近付きすぎてしまうため注意が必要です。
身体のグリップの距離が誤っていると、スイングの軌道も適切ではなくなり、ミスの原因となります。
6.ドライバーのアドレスのスタンス:「シューズ3.5足分」
ドライバーのアドレスのスタンスは「シューズ3.5足分」が目安です。
しかし、これにも個人差があります。ドライバーのスタンス幅が広いと体重移動がしやすく、狭いと身体の回転を使いやすくなります。
いずれも安定性や飛距離に大きく関わるため、自分のスイング合ったスタンス幅を見つけましょう。
3.5足分を一回一回測れない人は「肩幅がすっぽり収まるくらい」とイメージすると簡単にスタンスをとれるのでオススメです。
7.フェースの向き:「フェースだけで合わせてはいけない」
アドレス時はフェース面を目標方向にピッタリ合わせたいといった方もいます。しかし、ターゲット方向にフェースだけで合わせてはいけません。
何故なら、クラブによってフェース角が異なるためです。例えばフックフェースにも関わらず、無理やり正面を向かせると、ヘッドが開いた状態になってしまいます。一方でフェースが開いているクラブの場合、無理に正面に合わせるとヘッドが閉じる原因になります。
ドライバーのアドレス時は、平らな場所にソールしてスタンスを取り、シャフト軸の延長線が左足付け根程度に来る位置で構えた際のフェースの向きが自然であると言えます。
8.グリップエンドの向き:「左足付け根を指すイメージ」
ドライバーのアドレス時におけるグリップエンドの向きは「左足付け根(股関節の内側)」を指すイメージです。また、人によっては「おへそを指す向き」が適切である場合もあります。
反対に、ハンドファーストになりすぎて左足の外側を向いている場合は注意が必要です。ドライバーは比較的ハンドレイトになりやすいクラブであり、ハンドファーストにしすぎると安定性の低下に繋がる恐れがあります。
「ゴルフはハンドファーストが基本」と言う方もいますが、意識的なハンドファーストはショートアイアンまでで良いでしょう。
正しいアドレスを作るための手順
ドライバーのアドレスに入る際はルーティンを作るのがおすすめです。ルーティンを作れば、常に同じ形でアドレス・ショットに入れます。
正しいアドレスを作るためのおすすめの手順は以下の通りです。もちろん、アドレスへの入方に決まりはありませんが、正面を向いたアドレスを効果的に作れる流れとなっています。
ステップ1:飛球線のイメージを持ち、スパットを見つける
アドレスに入る前にボールの後方から飛球線やショットのイメージを持ちます。その後、正面にアドレスを行うためのスパットを見つけます。
特段の決まりはありませんが、スパットを複数個設定して真っすぐなアドレスを作るのもおすすめです。
ステップ2:スタンスを決めて直立の姿勢になる
飛球線をイメージしてスパットを見つけたら、スタンスに移ります。
ボールの後方から横に異動し、シューズ3.5足分程度のスタンス幅を取ります。この段階では上体を前傾させる必要はありません。スタンス幅を決めたら直立しましょう。
ここでのボールの距離は過剰に意識しなくてOKです。クラブをセットしてから最後に微調整できるため安心してください。
ステップ3:ドライバーを左胸の前で持つ
スタンスが決まったら、直立のままドライバーを左胸の前で持ちます。その後クラブを身体と垂直になるくらいまで降ろしましょう。
流れとしては剣道の「面」を行うようなイメージです。
最初はアドレスまで時間がかかりますが、継続していれば1つの流れでアドレスに入れるようになります。
ステップ4:股関節から前傾姿勢を取る
クラブを身体と垂直になる程度まで降ろしたら、股関節から前傾姿勢を取ります。この際、背中が真っすぐになるように意識します。猫背や反り腰は良くない例です。
最後にヘッドの位置や手の位置といった姿勢を微調整して、アドレスが完了です。
どのクラブであっても同じリズムでアドレスに入れれば、リズムが良くなり、安定性の向上に繋がります。
ドライバーのアドレスが上手くなる3つのポイントとコツ
ドライバーのアドレスまでの流れは上記の通りですが、アドレスが更に良くなるポイントが存在します。
ここでは3点解説しているため、積極的に取り入れてください。
ポイント1:体重配分は6:4
ドライバーのアドレスの体重配分に厳格な決まりはありませんが、おすすめは6:4の右足体重です。
右足体重のアドレスを取ると、身体が突っ込まず、アッパーブローのスイングをしやすくなります。その結果、ボールの弾道も上がりやすくなるのです。
基本的にドライバーのアドレスは左足体重になりませんが「左足一軸スイング」を採用しているゴルファーは4:6の左足体重になる場合もあります。
ドライバー練
ちょっと右足体重の方が安定
するなぁ🏌️♀️
これが今のところ1番しっくり
くる感じ😌のスイングかな
よーやく5wとの出玉イメージも
合いだしました👍けど、明日のゴルフコンペ⛳️は
まだ家でお留守番🛖ですよdrさん、、、 pic.twitter.com/5H8DpoxeXw— 40代ゴルリーマンの拓 (@gollyman40s) June 16, 2022
ポイント2:身体は右に傾ける
ドライバーのアドレス時は身体を右に傾ける(右肩を下げる)のがポイントです。右側への傾きを作るとインパクトでアッパーブローになりやすく、高弾道のボールが打てるようになります。
構えてみると左右のバランスに違和感を覚える可能性がありますが、練習を続ければ徐々に慣れていきます。
ポイント3:重心の位置は「母指球」
ドライバーのアドレス時の重心の位置は「母指球」になります。母指球に重心を置くと、重心は前方になります。反対に踵体重になると、スイング中のヘッドアップのリスクなどが生じるため、基本的には母指球への重心がおすすめです。
しかし、かかと体重の場合は骨盤が回しやすいといったメリットが生じます。重心の位置は個々のスイングタイプによる部分もあるため、母指球を基本としながらも色々試すのがおすすめです。
ドライバーのアドレスでよくある質問5つ
ドライバーのアドレスは奥が深く、様々な疑問を持つ方も多いのはないでしょうか。ここでは、ドライバーのアドレスでよくある質問5つを解説します。
1.ドライバーのアドレスはフックフェースそれともスクエア?
ドライバーのアドレスがフックフェースになるか、スクエアになるかは、使用しているドライバーにもよります。
例えば、使用しているドライバーがフックフェースの場合は、当然ソール時に左を向きます。その反対も然りです。
なお、現在のアマチュアゴルファー向きのドライバーの多くはフックフェースとなっているため、ソール時に左を向くのが自然な場合が多いです。
2.ドライバーのアドレス時にボールを真ん中に置いたらダメ?
中には、ドライバーのアドレス時にボールを真ん中付近に置いているプロゴルファーもいます。しかし、アマチュアゴルファーがそれを真似したアドレスを取るのはおすすめしません。
何故なら、ボールを真ん中寄りに置きすぎるとアッパーブローで打てなくなり、フェースターンもしにくいためです。
プロゴルファーの場合「右へのミスを嫌う」「低いボールを打ちたい」といった理由からボールの位置を調整しているケースが多いです。そのため、アベレージゴルファーの場合は、基本的に「左足かかと線上」を意識しましょう。
3.ドライバーをハンドファーストでアドレスするデメリットは?
「ハンドファーストで構えるのがゴルフのポイント」と言う方もいますが、ドライバーでの過度なハンドファーストは危険です。
過度なハンドファーストでドライバーを打つと、ロフト角が減少してボールが上がらなくなります。更に、インパクトで手元が先行してスライスの原因ともなります。
ドライバーはスイングによってはハンドレイトになる場合もあるため、過度にハンドファーストを意識しすぎないようにしましょう。
4.ドライバーでのアドレス時、ボールは両目か左目どっちで見る?
ドライバーのアドレス時はボールを左目で見るのがおすすめです。
ドライバーではボールが左に置かれるため、右目で見てしまうと顎が左を向く原因となります。更に過剰になると両肩が開いたアドレスになる恐れもあるのです。
しかし、目線が左に移らないといった場合は、両眼でボールを見ても問題ありません。
5.ドライバーのアドレス時は、クラブヘッドを地面に付ける?クラブ若干浮かす?
ドライバーのアドレス時にクラブヘッドを浮かす動きを「ホバー」と言います。ホバーは世界のトッププロも採用しており「一定の力感をキープできる」「スムーズなバックスイングに移れる」といったメリットがあります。
しかし、ヘッドを上下に浮かすため、芯がズレるといったデメリットもある点に留意しましょう。
一長一短の選択肢であるため、どちらも試した上での決定がおすすめです。
ゴルフレッスンに行くのもおすすめ
正しいアドレスやスイングを身に付けるには、ゴルフレッスンに通うのもおすすめです。
ゴルフレッスンを受ければ、レッスンプロの第三者の視点で自身のスイングを修正できます。また、動画や画像、測定データなどを用いて解説が行われるため、スイングに関わる理解も促進されます。その結果、ショットの精度は向上し、スコアアップに繋がるでしょう。
なお、一言でゴルフレッスンといっても「インドアor練習場」「グループorマンツーマン」など様々であるため、自身に合ったスクールタイプを選ぶのが大切です。
まとめ
今回は、ドライバーの正しいアドレスの仕方について解説しました。
ゴルフのアドレスはスイングやショットに直結します。つまり、正しいアドレスを取れれば、大幅なスコアアップが実現できる場合もあるのです。
ドライバーのアドレスは細かい数多くの要素から成り立っています。それぞれの小さな変化でボールの軌道も変わるため、1つずつの確認をおすすめします。
また、動画やデータ、写真を用いてスイングを修正できるゴルフレッスンもおすすめです。自分に合ったレッスンを選べれば効果的にゴルフの上達が可能となるため、是非ご検討ください。
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